セイコー「クレドール」の価値

ジュリ キャリバー6890 彫金モデル

 

 

セイコークレドールの「ジュリ キャリバー6890 彫金モデル」は、手巻き薄型機械式時計と宝飾時計の生産技術を応用した彫金技術とを融合した、頂点といえるモデルであり、日本の伝統美と西洋の文化を融合したデザインとなっています。

 

 

プッシュボタンを操作することで開閉することの出来るハンターケースを採用しており、その開閉ぶたには、明治時代に開花した西洋建築に数多く見られるレリーフをモチーフとした、透かし彫りが施されています。

 

 

本体のダイヤル部分には、斑の美しい天然の黒蝶貝を使用しています。外周部は鏡面に磨き上げた黒蝶貝を、斑の向きを変えて四枚組み合わせて配置してあり、これが市松模様のような輝きを放っています。

 

 

中央部は、硬く割れやすい黒蝶貝に、菱形を組み合わせた日本の伝統文様である「菱組」を基調とした、大陸を渡る風と大空に浮かぶ雲が彫刻されています。また、文字盤の3時位置と9時位置、中央のサークル部分には彫金が施されているため、黒蝶貝の手彫り彫刻と18K製部品の彫金とのコントラストが引き立ち、非常に魅力的なものとなっています。

 

 

さらに、シースルーバックの裏ぶたとムーブメントの間には、日本の伝統美と西洋の文化との融合を象徴するような、羅針盤をモチーフにした18K製の飾り板が施されています。